基本情報

作品概要

1998年にヒューマンから発売されたPS用AVG。
大正後期から昭和初期にかけての時代を舞台に、御神楽探偵事務所の面々が次々に起こる難事件、怪事件に挑んでいく推理モノです。
翌年には続編の『続・御神楽少女探偵団 ~完結編~』が登場。
さらに2003年には中国・大連に舞台を移した『新・御神楽少女探偵団』がエルフからWindows用18禁AVGとして発売されています。

本編の構成

各シナリオは基本的に次の三編で構成されています。

事件編
御神楽探偵事務所の面々が事件に遭遇し、捜査を始めるまでの過程を描くシナリオの導入部分です。

捜査編
実際に捜査を行い、事件解決の手がかりを集めていくパートです。捜査は主に鹿瀬巴、久御山滋乃、桧垣千鶴の三人が行いますが、状況次第で他の人物が担当することもあります。

解決編
集めた手がかりを基に、御神楽時人が推理で事件の真相に迫っていきます。1作目ではイベント扱いでプレイヤーに介入できる余地はありませんが、続編では選択肢から正解を選ぶ形でプレイヤーも推理に参加します。

推理トリガー

  • 人物との会話や現場の調査の中で、事件解決の手がかりになると推測できる情報に対して推理トリガーを発動し、本当に手がかりになるかどうかを判定します。手がかりになる情報であれば推理ポイントが加算され、累計が20になればそのセクションはクリア。次のセクションに進めるようになります。
  • トリガーの使用回数はセクションごとに制限があり、使い切るとゲームオーバーになりますが、コンティニューでそのセクションの最初からのやり直しが可能です。

主な登場人物

御神楽 時人(みかぐら ときと)
御神楽探偵事務所の所長。服装の乱れを気にしないなど生活面ではだらしないところがあるものの、ひとたび事件が起これば天才的な推理力で解決に導いていく。その切り札的な立ち位置故か、作中での出番は助手たちより少な目。

鹿瀬 巴(かのせ ともえ)
時人の助手その1。カフェー「山茶花」で女給として働いていたところ、とある事件を追う中で時人と出会い、その後助手になる。スカートの下に懐中鉄砲を隠し持っており、それが捜査の進展に役立つことも。兄弟が22人いる。

久御山 滋乃(くみやま しげの)
時人の助手その2。華族の令嬢。新聞で時人の活躍を知り、事務所に押しかける形で助手になる。上流階級の出身であることから、そちら方面での情報網は広い。大藤流柔術の使い手でもあり、OPムービーでは相手を颯爽と投げ飛ばす姿が見られる。

桧垣 千鶴(ひがき ちづる)
時人の助手その3。三人の助手の中では一番の先輩。有名な日本画家の弟子として修行に励む傍ら、探偵事務所での仕事もこなしている。さらには小説の執筆もしており、新聞の懸賞に入賞経験があるなど多彩な才能の持ち主。彼女のみ助手になった経緯が作中では描かれない。

ランドフル・丸山(まるやま)
事務所に住み込んで時人の身の回りの世話をしている少年。事務所の面々からは「蘭丸君」と呼ばれている。巴たちほどではないが彼も助手として行動することがあり、中性的な顔立ちを活かして女装で潜入捜査をしたことがある。

守山 美和(もりやま みわ)
御神楽探偵事務所が入居しているビルのオーナーの女性。ビルの一階で美術商を営んでいる。時人にとって憧れの人でもある。

諸星大二郎(もろぼし だいじろう)
警視庁捜査一課の警部。警察の捜査を尻目に事件を嗅ぎ回る巴たちを疎ましく思う一方、時人への信頼から何だかんだで協力することも多々ある。

栗山(くりやま)刑事
諸星警部の部下。彼も巴たちの捜査に協力することが多い。「山茶花」の常連客で巴とは以前から面識がある。刑事を名乗る前は彼女から「クリさん」と呼ばれていた。

マスター
カフェー「山茶花」のマスター。極めて寡黙な性格。接客が成り立つのかと心配になるくらい作中ではほぼ喋らない。